夜、横になった瞬間に感じる息苦しさは、体液の移動や筋肉の弛緩など、生理的な変化が関係しています。

夜、横になった瞬間に感じる息苦しさは、体液の移動や筋肉の弛緩など、生理的な変化が関係しています。特に心臓や肺への負担を減らし、スムーズなガス交換を促すためには、寝る前の数分間で「呼吸の通り道」を整えておくことが重要です。医学的な視点からも理にかなった、3つの復健トレーニングを解説します。
胸郭を広げる「大胸筋のストレッチ」
猫背や巻き肩の状態で寝ると、肺が圧迫されて呼吸が浅くなります。壁に肘をついて胸をぐーっと前に出すストレッチを、左右30秒ずつ行いましょう。胸の筋肉がほぐれると、呼吸に関わる筋肉(呼吸筋)の可動域が広がり、一度の呼吸で取り込める酸素量が増えます。肺を「鳥かご」から解放してあげるイメージで、寝る前のルーティンに加えてください。
腹圧を逃がす「セミファーラー位」の活用
食後すぐに寝る場合や、お腹の圧迫感で息苦しい時は、上半身を15〜30度ほど高くする「セミファーラー位」が有効です。クッションやリクライニング機能を使い、背中から頭にかけて緩やかな傾斜を作ります。これにより、内臓が重力で下がり、横隔膜が動きやすくなります。特に心不全や喘息の既往がある方にとって、この姿勢調整は夜間の呼吸困難を予防する非常に効果的な手段です。
喉の筋肉を鍛える「タン・トレーニング」
意外かもしれませんが、舌の位置が呼吸を左右します。舌の先を上の前歯の付け根(スポット)に押し当て、舌全体を上顎に吸い付かせる練習をしましょう。寝ている間に舌が喉の奥に落ち込む「舌根沈下」は、気道を塞ぐ最大の原因です。日頃から舌の筋肉を正しい位置でキープできるよう訓練しておくことで、睡眠中の気道閉塞による息苦しさを根本から予防できます。
全文表示
夜間の呼吸トラブルを防ぐ。肺機能をサポートするセルフケア
AD広告を視聴して全文のロックを解除





























