2025年11月17日、中国映画市場で重大な変動が発生した。近日公開予定だった『はたらく細胞 実写版』と『クレヨンしんちゃん 燃える春日部ダンサーズ』の2本の日本映画が、相次いで公開延期を発表した。今回の事件は、高市早苗首相の台湾関連問題発言をきっかけに緊迫化した日中関係と直接関連があると、業界では広く見なされている。同時に、公開中の『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再襲』は興行収入が急落し、初日の1億3700万元から3日目には2539万元にまで落ち込み、下落率は80%を超えた。これは政治的要因が市場に与える多大な影響を物語っている。
2025年11月17日、中国映画市場で重大な変動が発生した。近日公開予定だった『はたらく細胞 実写版』と『クレヨンしんちゃん 燃える春日部ダンサーズ』の2本の日本映画が、相次いで公開延期を発表した。今回の事件は、高市早苗首相の台湾関連問題発言をきっかけに緊迫化した日中関係と直接関連があると、業界では広く見なされている。同時に、公開中の『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再襲』は興行収入が急落し、初日の1億3700万元から3日目には2539万元にまで落ち込み、下落率は80%を超えた。これは政治的要因が市場に与える多大な影響を物語っている。

(『クレヨンしんちゃん』などの日本映画の中国での公開が延期された。)
『はたらく細胞 実写版』急遽公開中止
11月22日公開予定だった『はたらく細胞 実写版』は、公開日決定の発表からわずか5日後に急遽中止となった。同作は世界的なヒット科普アニメを実写化した作品で、細胞を擬人化した新規設定で多くのファンを獲得している。実写版は興味深いストーリーと豪華キャストで公開前から大きな期待を集めていた。配給元の関係者によると、17日午後に臨時の公開延期通知を受け取り、既にプレセールを開始していた映画館では順次全額返金手続きを行っているが、再公開の具体的な時期は未定という。同映画は東宝株式会社が製作し、中国映画集団公司(中影集団)が輸入・配給を担当した。
『クレヨンしんちゃん』最新劇場版も同期延期
シリーズ第32作となる『クレヨンしんちゃん 燃える春日部ダンサーズ』は12月6日公開予定だった。同作は日本や香港で先行公開され好評を博し、90年代生まれ・2000年代生まれの人々の思い出に残る作品として、年末のファミリー向け観影の人気候補となっていた。製作はシンエイアニメーション株式会社、配給は東宝、輸入は中国映画集団公司が担当。配給元は「新たな公開スケジュールは追って発表する」とのみコメントし、具体的な理由は明かさなかった。事前には宣伝プロモーションが全面的に展開され、ポスターや予告編が公開されるとともに一部映画館ではプレセールも開始されており、急な変更に多くのファンが驚きを隠せない状況だ。
台湾関連発言が直接の引き金
今回の映画公開延期の核心的な原因は、11月7日に高市早苗首相が国会で発表した台湾関連の問題発言にある。高市首相は「台湾有事」が日本の集団的自衛権行使に該当する「存立危機事態」になり得ると主張し、武力介入の可能性を示唆したことで、中国側から強い反対と厳しい抗議が相次いだ。中国外交部は17日、同発言が日中関係の政治的基盤を深刻に損ない、世論の雰囲気を悪化させたと明確に表明した。この影響を受け、日中共同世論調査の結果発表や北京・東京フォーラムも延期が決定されている。